care-baseのWorkon機能に「18歳未満の職場体験」項目が新たに追加

就労準備型放課後等デイサービスに通う高校生が、社会との“はじめの一歩”を踏み出せる仕組みへ

児童・障がい・介護福祉プラットフォーム「care-base(ケアベース)」を提供するBusifro-Search株式会社(大阪市北区 代表取締役:小笹勝弘)は、このたび企業と福祉事業者を「作業」をマッチングで繫ぐ「Workon(ワークオン)」機能において、新たに「18歳未満の職場体験」項目を追加いたしました。

この拡充により、これまで主に就労継続支援A型・B型や福祉サービス等の利用者を対象としていたWorkonの作業依頼に、就労準備型放課後等デイサービスに通う高校生が「職場体験」として利用できるようになります。


■ care-baseとは? 

児童・障がい・介護福祉の領域プラットフォームを提供する「care-base(ケアベース)」は、全国の福祉事業所がICTを活用し、業務の効率化や地域連携、事業所を探しているユーザーに対して、自分に合った事業所探しが行えるプラットフォームです。

●児童福祉
児童発達支援、放課後等デイサービス、医療ケア、相談支援、フリースクール

●障がい福祉
就労継続支援(A型・B型)、生活介護、就労移行、自立訓練、グループホーム、相談支援など、

●介護福祉
訪問介護、訪問看護、特養、老健、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、ケアプランセンターなど

許認可されてる多様な福祉事業所が利用しており、事業所運営のDX化、スタッフの負担軽減、利用者との円滑なコミュニケーションを支える基盤として全国で広がりを見せています。


■外注費高騰と人材不足が社会全体に与える影響

近年、企業・店舗・生産者などの業務外注にかかるコストが急激に上昇しています。
背景には、人手不足・最低賃金の上昇・原材料費や燃料費の高騰があり、特に中小企業や地域の店舗、生産者にとっては、従来のようにアウトソーシングに依存した業務運営が難しくなってきました。

さらに、日本全体で進行する労働力不足の波は、都市部のみならず地方にも広がり、“人手は足りないが、人材確保のコストも上がる”という二重苦が続いています。

一方で、障がい福祉の現場には「働きたい人」が存在し、就労支援事業所では日々、実直で丁寧な仕事を担う利用者の方々が力を発揮しています。しかし、その力が企業と十分につながっているとは言えない現状があります。


■ 増加する障がい者人口と就労の課題

厚生労働省の発表によれば、日本国内で障がい者手帳を保有する方は1,000万人を超え、その中には、就労継続支援事業所などを通じて社会参加を希望する人も多数含まれています。

しかし、こうした方々の多くは、以下のような就労の壁に直面しています。

・一般企業での雇用機会が限られている
・作業依頼先が安定しない(短期・単発依頼が中心)
・工賃が低く、生活支援に十分な水準ではない
・社会的に“仕事としての価値”が見えづらい

このような課題を前に、就労継続支援A型・B型の事業所では、日々“作業案件”を探すことに奔走しています。福祉事業所側は「働きたい人はいる」「対応できるスキルもある」、しかし「依頼が来ない・つながらない」というミスマッチが深刻化しています。

こうした背景から生まれたのが、care-baseの新機能「Workon(ワークオン)」です。


■ Workon機能とは?

「Workon」は、企業・店舗・生産者の方などが抱える“ちょっとした仕事”を、地域の福祉事業所へ依頼できるマッチング機能です。

care-baseで、企業アカウント簡単に登録することが可能。

全国の就労支援事業所から応募を募ることが可能です。

業務内容・募集エリア・希望納期・予算・数量などを入力するだけで、複数の福祉事業所から「この仕事、対応できます」という申し出がチャットで届き、依頼主はその中から最適なパートナーを選択できます。

 <Workonの主な機能> 
・仕事登録フォーム(所要3分)
・案件ごとに管理が可能
・チャット機能(マニュアルなどの資料送付・画像添付・日程調整)

 <対応できる業務例>
●梱包・封入・ラベル貼り
●手作業による組立・セット加工
●清掃・リネン折り畳み
●名刺・チラシ・ポスターのDTPデザイン
●ノベルティ制作・ハンドメイド雑貨製造
●簡易なデータ入力・書類整理 など

企業にとっては「依頼のハードルが低く、かつ社会貢献に直結」し、福祉事業所にとっては「新たな仕事の獲得と、利用者のやりがい創出」という双方にとって大きな価値をもたらします。

care-baseでは、企業や福祉事業者双方の社会課題をマッチングで解決しなく、従来福祉サービスに依頼されていない方にも「施設内作業」「施設外就労」「職業体験」から障がい者雇用の促進を図っております。


care-baseのWorkon機能に
「18歳未満の職場体験」項目が新たに追加

■ 社会参加の「空白」を埋める
——「高校卒業後のギャップ」問題

障がいのある子どもたちは、高校卒業と同時に一気に“社会との接点”が変化します。

義務教育や特別支援学校、高校在学中は「学びの環境」に守られ、比較的ゆるやかな支援のなかで生活を送っていた子どもたちも、卒業後は**就労継続支援A型・B型や企業就労など、工賃や生産性を重視した“実務の世界”へと移行していきます。

この変化は、本人にとっても、保護者や支援者にとっても、時に大きな負担となります。

「卒業したら、急に“働く”ことになる」
「社会との関わりが一気に実務中心になる」
「もっと早く、仕事を知る機会があれば…」

このような声を受けて、care-baseは「高校生のうちから、段階的に社会と関わる仕組みが必要」と判断し、Workon機能に「職場体験」という新たな導線を加えました。


■ 「職場体験」カテゴリー新設の目的とは?

新たに追加された「職場体験」カテゴリーは、以下の目的に基づいて設計されています。

 ▶ 高校生が“仕事のリアル”を体験するために 

・作業スピードや責任感ではなく、「社会の流れを知る」「他者と協働する」ことを第一目的とする

・実際の職場や作業現場での体験を通して、進路や将来像を描くヒントを得られる

 ▶ 保護者・支援者も安心して送り出せる場として 

・受入先は、高校生バイトを雇用している会社・店舗

・care-base上で日程調整や内容確認、安全性・透明性を確保

 ▶ 企業や事業所の“理解と共育”の場にも 

・一方的な労働ではなく、「一緒に経験する」「伝える・育てる」場として受け入れを設計

・障がい福祉への理解促進、SDGsや地域貢献の取り組みとしても活用可能


■ 就労準備型放課後等デイサービスとの親和性

「就労準備型放課後等デイサービス」は、高校生年代の障がいのある子どもたちに対し、将来的な就労に向けたステップを少しずつ築くための支援施設です。近年、自治体や保護者のニーズも高まり、利用者は年々増加しています。

しかし、現在の多くの放課後等デイサービスでは、実際の社会現場での“経験機会”が限られているのが現状です。

Workonを通じて地域の学生アルバイトを募集している企業・店舗などが「職場体験の受入先」となれば、福祉と地域のつながりが強まり、「進路選択」や「社会参加の“橋渡し”」としての価値を高めていくことができます。

■ 体験内容のイメージ(例)

業種カテゴリ体験内容の例
飲食店・テーブルセッティング補助
・メニュー拭き/メニュー表の補充
・店内清掃(開店前の簡単な清掃など)
・レジ横POPの設置手伝い
小売・アパレル・商品の陳列・補充サポート
・ハンガーかけ、袋詰め練習
・値札シールの貼り替え
・店内掲示物の整理
コンビニ・スーパー・陳列棚のフェイスアップ作業
・品出し補助(軽量商品)
・おしぼり折り/袋詰め
・備品の在庫チェックシート記入
書店・文具店・商品補充とラベル整理
・販促ポップのカット・掲示補助
・レジ横の景品袋づめ
・在庫整理のお手伝い
印刷・デザイン系・名刺・チラシの仕分け体験
・完成品の封入・袋詰め
・カット済みチラシの枚数確認作業
・簡易レイアウト体験
倉庫・軽作業系・簡単な梱包体験
・検品補助(数合わせ・ラベル確認)
・発送準備物のシール貼り
・伝票と商品の照合作業

※いずれも「職場体験」目的のため、労働契約・報酬は発生せず、1〜1.5時間程度の短時間/期間も3~6ヶ月など段階的な関わりを前提とした内容です。
※事前に支援員・保護者・事業所が内容を確認・同意したうえで実施されます。


■ 「Workon × 職場体験」で育まれる、“社会とつながる力”

社会参加は、単に就労することではありません。

・電車に乗って通うこと
・人と話すこと
・時間を守ること
・褒められること、失敗をすること

そうした一つひとつの経験を通して、「自分は社会とつながっている」と実感することこそが、障がいのある若者たちにとってかけがえのない成長のステップになります。

Workonに追加された「職場体験」機能は、その第一歩を後押しする場です。


■ 利用・導入をご希望の事業者の皆さまへ

Workonで「職場体験」で受け入れたい企業・店舗の方は、下記より企業アカウントを登録の上「職場体験」をご登録ください。


■ 最後に|“今”から社会とつながる仕組みを

高校卒業と同時に、いきなり“働く”という大きな壁に直面するのではなく、学生の段階から、無理なく社会と関われる場があること。

それは、障がいのある子どもたちにとっても、受け入れる社会にとっても、とても重要なことです。

care-baseは、「福祉は支援の場ではなく、共に社会を築く土台である」という理念のもと、Workonを通じたさまざまな体験と仕事の創出を、これからも全国に広げてまいります。

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